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 雑記  cm:1  tb:

3期鬼太郎ssです。
夢子ちゃんしか出てきません。
そして文才皆無なのでそれでも許せる心の広い方のみ、つづきからどうぞ。





本気で恋していた
本当に大好きだった

例えもう届かない想いだとしても、あなたを好きになったことを悔やんだりはしない。




届かぬ、想い





幼い頃の夢を見なくなって、もうどのくらい経つだろう。
「進路希望調査」と書かれた紙を見つめ、夢子はそんなことを考える。

目まぐるしく過ぎる日々の中で、自分は成長した。
手足も伸び、顔だって大人びてきたと思う。
高校卒業後の進路も、真剣に考えなくてはならない。
無邪気に毎日を楽しんでいたあの頃とは違うのだ。

 


…ただただ幸せだったあの頃。
不思議な体験をたくさんした。
怖い思いもした。
だけど懲りずにあの森へと足を運んだのは


「…鬼太郎さん」


あなたがいたから。


優しくて強い、幽霊族の少年ゲゲゲの鬼太郎。
「鬼太郎さん」と名前を呼べばちょっと照れたように微笑んで。
危険な目に遭うたびに、絶対助けに来てくれる。
彼は私のヒーローで、王子様だった。

猫族の少女、猫娘と恋敵になり、彼を取り合ったりもした。
もしかしたら自分の方が、少しリードしていたかもしれない。

だけどやっぱり私と鬼太郎さんは、全然違う種族で。
時が進むにつれて自分だけが成長するのが辛くて、彼の前から逃げ出してしまった。
今ではもうゲゲゲの森の入り口を見ることすら出来ない。


何度後悔しただろう。
何度涙を流しただろう。
何度時間を戻してと祈ってもそんなことは出来るはずもなく、私の初恋は終わってしまった。


「さよなら」と、ちゃんと言えることが出来たなら、
もっと簡単に忘れることが出来たのだろうか。

「忘れないで」と、ちゃんと言えることが出来たなら、
もっと素直に笑うことが出来たのだろうか。


ああ、私はまだあの時のまま、前に進めないでいる。
逃げ出したのは私のほう。
勝手にいなくなったのは私のほうなのに。
それでも私は傲慢な人間だから、あなたには忘れられたくないと願ってしまうの。



「ごめんなさい…」

 

本気で恋していた
本当に大好きだった

例えもう届かない想いだとしても、あなたを好きになったことを悔やんだりはしない。


<END>




夢子ちゃんは鬼太郎に失恋したことで恋に臆病になってしまってるのではないかと。
でもきっと、いつかきっと素敵な人と巡り合えるよ。
そのときはまた、笑顔になれるように。

ここまでお付き合いくださり、ありがとうございましたv

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(2009/04/08)  無題
 edit

これいいですね!!SSも書かれるなんて凄い!しかも、素敵です♪
ユメコちゃんの気持ちが出てますね・・・
きっと、彼女は大人になったら、本当にゲゲゲの森には訪れなくなるんだろうなぁ。
と、私も思います。
(2009/04/09)

平様、コメントありがとうございます!!
こんな下手くそssにまで暖かいお言葉…、恐縮です!!(あ、涙が;;)

ユメコちゃんはきっと失恋をすごく引きずってしまうだろうけど、鬼太郎に恋をしたことですごく成長できると思うのです。
いつかきっと素敵な出会いをして、彼女は幸せになれるはず^^
そんな杏の妄想が詰まったssを読んでくださり、本当にありがとうございましたvv
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